「中小M&Aハンドブック」が公表されました(2020年9月4日付け)
中小企業庁にて、後継者不在の中小企業・小規模事業者の皆様向けに、M&Aを事業承継の手段として身近に感じていただけるよう、「中小M&Aハンドブック」を策定し、公表しています。
https://www.meti.go.jp/press/2020/09/20200904001/20200904001.html
1. 中小M&Aをイラストも交えてポイント解説
中小企業をターゲットにしたM&Aについて、イラストや図も多用しつつ、基本的な事項をコンパクトに解説しています。
2020年3月に公表された「中小M&Aガイドライン」( https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200331001/20200331001-2.pdf )は、参考資料も含めると、160ページを超えるボリュームのものでした。
今回の「ハンドブック」は、ガイドラインの一部(第1章 後継者不在の中小企業向けの手引)のエッセンスを、よりコンパクトにわかりやすくしたもので、22ページに凝縮されたパンフレットとなっています。
2. ハンドブックの内容
以下の6項目の目次で構成されています。
ⅰ 中小企業でもM&Aが可能です
ⅱ M&Aには早期判断が重要
ⅲ M&Aの流れについて
ⅳ M&A専門業者について
ⅴ M&Aプラットフォームについて
ⅵ 相談窓口
特に、ⅲの「M&Aの流れについて」は、ひと目でわかりやすいチャートが盛り込まれていたり、ⅳの「M&A専門業者について」では、チェックリストを使った、マッチングなどを M&A 専門業者に依頼する際の留意点が掲載されており、M&Aを検討される皆様にも非常に参考になると思われます。
3. M&Aのさらに詳しい内容を知りたい場合
このハンドブックをきっかけに、よりM&Aの詳しい内容を知りたい場合には、「中小 M&Aガイドライン」をお読みいただくのが有意義、と示されています。
(「中小M&Aガイドライン」についての記事は こちら)
このたびのコロナ禍の影響により、時代や世の中の流れが急速に変化しています。
会社や事業の存続、生き残り、あるいは事業承継の手法としてのM&Aについても、今回を機に浸透スピードが早まる可能性も考えられます。
M&Aの可能性について興味をお持ちの経営者様におかれては、このコンパクトな「中小M&Aハンドブック」を、まずは流し読みでも目を通していただくことをお勧めいたします。
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