M&Aを弁護士に依頼するメリットは何ですか?
SUMMARY
・ 専門的、特殊な取引であるM&Aについて、法務面からフォローやアドバイスを受けられる
・ 完全にクライアント一方の立場に立つ
・ 経営者、オーナーの不安を解消するコンサルティング機能もある
・ 会社、経営者、オーナーの代理人として、関係者と直接協議交渉が可能(弁護士法72条)
まず何と言っても、M&Aにかかわる法務について、有資格の専門家からアドバイスを受けられることです。
M&Aには、会社や事業にかかわる一般的な知識に加えて、M&Aに特有の専門的な法律や契約、実務にかかわる知識と経験が求められます。
実際にM&Aが決まっていない場合でも、そもそもM&Aを選択肢として考えられるのか相談できたり、将来のM&Aを見据えて、会社の法務体制の整備を相談することもできます。
弁護士の場合、利益相反の観点から、必ず一方のみをクライアントにします。
売主と買主双方から依頼を受けるケースがある、M&Aの仲介会社等との大きな違いです。したがって、依頼者・クライアントにとっての最善は何か、という観点で業務にあたります。
M&Aも交渉事の一つです。
利害の対立する関係者と、日常的にシビアな交渉に取り組んでいる弁護士に、M&Aの交渉も依頼できるのは大きなメリットです。
なお、弁護士は、法令上の守秘義務も負っていますので、この点も安心材料の一つになろうかと思います。
会社や事業は、常に生きて動いています。
M&Aは会社の命運を左右する重大事ですが、M&Aを検討中であったり、あるいは実際に交渉が進行中であっても、経営者やオーナーは、M&Aのことだけ考えれば良いわけではありません。日々の業務や将来への対応にも注力しなければなりません。