デューディリジェンス(DD)とは
買い側におけるDDの注意事項
Summary
- 目的、獲得目標を明確にすること
- そしてそれをDD実施担当者にも明確に伝えて、密に共有することが重要です。
買い側でのDDの主な目的は、対象企業に関する必要な情報を入手、分析し、取引の判断や意思決定に活かすことです。
そして、判断や意思決定をする場合に、当社として特に重視する点はどこか、特に譲れない条件は何か、そのM&Aでどういう成果を目標としているか、といった点を、早いうちから明確にしておくことで、DDを効果的にし、活用することにつながります。
一般的なDDの調査項目として共通するものは、もちろんありますが、買い側がどういう目的や獲得目標をもってM&Aに臨むか、によっても、重点調査項目は変わってくるからです。
買い側として重視する目的や獲得目標を、初期の段階で、専門家にも伝え、相談することで、自社内だけでは気づけていない注意点、財務・法務上の問題点、要検討事項などが判明し、早いタイミングで有効なアドバイスを受けられることもあります。
また、相手先、仲介会社やFA、DD実施担当者との連携を密にすることで、調査のスムーズな進行が図れたり、タイムリーにDDの途中経過の報告を受けられたりもします。
・DDの目的は「経営判断をくだすのに必要かつ有用な情報を入手する」こと
・その手段として、DDで専門家を有効活用する
という意識で取り組むことが、良い成果を得るコツだと思います。